経済産業省は、『DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~』という、企業のシステム刷新について警鐘を鳴らす異例のレポートを発表しています。
「多くの経営者が、将来の成長や競争力強化のために、新たなデジタル技術を活用して新しいビジネス・モデルを創出したり、柔軟に改変していくデジタル・トランスフォーメーション(=DX)の必要性について理解している」と記すと同時に、課題もいくつか示しています。それらの一部をあげると...
● デジタル・トランスフォーメーション(DX)を阻害する要因は...
2025年には、IT人材の不足は約43万人にまで拡大すると予測されています(2015年経済産業省では約17万人不足)。
我が国のIT人材は、ユーザー企業よりベンダー企業に多く所属しています。必然的に、ユーザー企業はベンダー企業にシステム開発や保守を依頼する、さらに言うなら「丸投げ」するなど依存する傾向が強くなり、ユーザー企業内部で情報システムに関するノウハウが蓄積しにくい環境にあります。
こうした環境の中、ユーザー企業とベンダー企業は、それぞれの立場でどのような方策をとればよいのでしょうか。
報告の中では、人材確保・育成に向けた対応策として、
「デジタル技術の進展の中で、DXを実行することのできる人材の育成と確保は各社にとって最重要事項である。ユーザ企業、ベンダー企業それぞれにおいて、求められる人材スキルを整理し、必要な対応策を講じていくことが必要」だとしたうえで、
「開発の実践そのものが、ユーザ企業の人材にあっては開発手法を学び、ベンダー企業の人材にあっては開発に従事しながら業務を知ることにつながり、ユーザ企業・ベンダー企業双方の人材育成にもなる」
としています。
DX(デジタルトランスフォーメーション)の巨大な波が到来し、すでにあらゆる業界のあらゆる企業でDX実現のために動き出しています。
企業は変革の絶妙なタイミングを見図って、ITシステムの環境やアプリケーションを変えていく必要があります。この、DXへの対応時期を見誤らないよう、いまこそ、クラウドやクラウドネイティブを利活用するスキルが求められています。
出典:https://www.cncf.io/blog/2018/03/08/introducing-the-cloud-native-landscape-2-0-interactive-edition/
クラウドネイティブは段階的なプロセスで進めることができます。
つまりそのプロセスで学習するのが適切と考えます。
上図は、CNCF(Cloud Native Computing Foundation)がその道筋を示した概念図「Cloud Native Trail Map」です。ここでは10段階の道しるべを示していますが、このうちクラウドネイティブを実現する上で必須として位置づけているのは、1~3までの段階です。
■ 一つ目の段階は、Containerization(コンテナ化)です。
一般的にはコンテナによって、あらゆるサイズのアプリケーションとその依存環境をコンテナ化することをめざします。→Containerization(コンテナ化)
■ 二つ目の段階は、CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)です。
CI/CDを導入することよって、ソースコードに変更時、自動的にビルドされ、新しいコンテナが作られ、テストやステージング環境にデプロイされ、最終的には本番環境にデプロイされます。→CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)
■ 三つ目の段階は、ORCHESTRATION & APPLICATION DEFINITIONです。
コンテナ化された大規模なシステムにおいて、高可用性を実現するために、コンテナ群を効率的に管理するための環境であるオーケストレーションソリューションを使用します。→ORCHESTRATION & APPLICATION DEFINITION
アイ・ラーニングでは、クラウドネイティブ開発あるいは開発内製化等に直面しているベンダー企業やユーザー企業のエンジニア向け育成講座を展開してます。
クラウドの神髄であるクラウドネイティブを実現するために必要となる様々な技術を習得し、先端技術を自在に使いこなせるエンジニアの育成を目的としたコース体系をご用意しています。
[DXC01] 触れて学ぶコンテナ基礎 ~Docker操作編~
[DXC04] 触れて学ぶコンテナ実践 ~Docker実践編~
【1日速習】
[DXC02] Kubernetes 基礎講座1 ~はじめの一歩、アプリケーションをデプロイしてみよう~
《1日で学ぶ基礎①》
Kubernetes概要、導入、構成、アプリケーションデプロイまでをハンズオン付きで学びます。
[DXC03] Kubernetes 基礎講座2 ~アプリケーションのライフサイクルを管理しよう~
《1日で学ぶ基礎②》
Kubernetesの開発・運用するための活用術をハンズオン付きで学びます。
【じっくり学習】
[KU001] Kubernetesを使用したコンテナ環境の構築・運用管理入門
《認定資格も目指してじっくり学習》
Kubernetesの知識、仕組み、構築・運用管理の基本を3日間で一通り学べます。
【じっくり学習2日間】
[KU002] Kubernetesを使用したコンテナ環境の構築・運用管理 ネクストステップ
《運用管理の次のステップをじっくり学習》
Kubernetesを使用したコンテナ環境の構築・運用管理において、さらに活用するための技術を学習します。クラスタ情報を取得し、クラスタの管理や制御、監視を行なうことを学びます。
コード | コースタイトル | 日数 | 提供形態 |
---|---|---|---|
コンテナ技術 | |||
DXC01 | 触れて学ぶコンテナ基礎 ~Docker操作編~ | 1日 | |
DXC04 | 触れて学ぶコンテナ実践 ~Docker実践編~ | 1日 | |
オーケストレーション | |||
DXC02 | Kubernetes 基礎講座1 ~はじめの一歩、アプリケーションをデプロイしてみよう~ | 1日 | |
DXC03 | Kubernetes 基礎講座2 ~アプリケーションのライフサイクルを管理しよう~ | 1日 | |
KU001 | Kubernetesを使用したコンテナ環境の構築・運用管理入門 | 3日 | |
KU002 | Kubernetesを使用したコンテナ環境の構築・運用管理 ネクストステップ | 2日 |
今回ご紹介している「コンテナ技術基礎・実践」「Kubernetes基礎」はクラウド研修の一部です。
目的とレベルに合わせ、多くのコースをご用意しています。
コード | コースタイトル | 日数 | 提供形態 |
---|---|---|---|
基本要素・基礎知識 | |||
LA100 | Linuxシステム基礎 | 2日 | |
CLD02 | クラウド/クラウドネイティブ入門 ~ハンズオンでクラウドの技術を体感しよう~ | 1日 | |
セキュリティ | |||
CD092 | クラウドセキュリティの基礎 | 1日 | |
ベンダーサービス | |||
CLD01 | 触れて学ぶAWS基礎 | 1日 | |
CLD03 | AWSクラウドハンズオン実践 | 1日 | |
デザイン | |||
DXB01 | クラウドネイティブまるごと理解 ~DevOpsからマイクロサービス、クラウドデザインまで~ |
1日 | |
DXC10 | はじめてのクラウド要件定義 ~クラウドアーキテクトのための非機能要件を中心に~ | 1日 | |
DXC20 | はじめてのクラウド構築 ~要件定義を踏まえたクラウドサービス構築を体験しよう~ | 1日 | |
アプリケーション設計開発 | |||
FUL22 | マイクロサービスアーキテクチャ入門研修 | 2日 | |
FUL03 | ドメイン駆動設計基礎研修 | 2日 |
アイ・ラーニングのクラウドネイティブ研修では、専門知識が必要ない、イメージを掴むエントリーレベルの研修から実践研修まで幅広いコースラインナップをご用意しています。
基本知識をインプットし、ケーススタディを通してハンズオンでクラウドを肌で感じていただいた上で、習得した知識とスキルのアウトプットを目的とした実践トレーニングを実施します。
この分野のトップランナーを揃えた講師陣がしっかりと皆さまの学習をサポートしていきます。
インフラエンジニア、アプリ開発エンジニアとしての技術力を軸に、ITコンサル ティング、システム開発、Web制作・運用などを手掛ける。「お客さまの要望に応じて、常に最善と考えられるソリューションを提供すること」に注力。
コンテナ・ベース・オーケストレーション共著者(IBM Cloud Container Service 部分) IBM Champion 2018-2020
【 株式会社オルターブース 】
Microsoft AzureやAWSを中心としたクラウドの導入・フルスタック開発・ITコンサルティング・フルマネージドサービス、DevOps導入支援、FoodTech事業などを展開。
[Microsoft Regional Director 2020年~現在]、[Microsoft MVP 2014~2018年受賞]、[Microsoft Partner Award 2017 2019 2020 2021受賞]、[Microsoft Innovation Award 2017サムライインキュベート受賞] 。
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