IT資格を取得するメリットとおすすめ資格10選をご紹介

2023.12.21IT
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IT資格

近年ではスマートフォンやパソコンといったデバイスを使用した、IT技術が世界中で目まぐるしく進化を続けています。企業においては業務改善や不測の事態でも柔軟に対応できるような体制を構築するため、IT人材を採用するようになりました。
また、IT人材の雇用をしなかった場合でも、IT関連企業に外注をすることで、自社が臨むシステムを構築してもらうことがあります。企業にとってIT人材は必要不可欠といえるでしょう。
本記事ではIT資格を取得するメリットと、取得を推奨する資格を10点ご紹介します。

▼IT資格を取得するメリット

スキルアップ

IT資格の取得を目指す方には、個人や法人といったさまざまな立場の方が含まれます。
下記にて、「資格を取得したい個人」と「資格取得を促進・支援する法人」がIT資格を取得するメリットについて解説します。

▼▼個人が資格を取得するメリット

個人が資格を取得することで、知識やスキルの向上のほか、将来的なキャリアの幅を広げることができます。資格を取得する際には一定量の勉強や実践を行い、試験では資格を保有するに足る知識やスキルが審査されます。そのため、資格を取得していることは客観的に見て高い能力がある証明にもなります。
また、資格を保有しておくことでIT技術者の専門性を向上させたり、高い役職を狙ったりといったキャリアプランが広がります。資格を保有することでこれまでできなかったことができるようになり、選択肢が多くなるといったメリットを得られます。

▼▼法人が資格取得を促す(研修などで支援する)メリット

法人のなかには、従業員に対して研修などを通して資格取得を促しているところがあります。資格保有者が在籍していることによって会社全体のITリテラシーの向上や、IT人材不足の対応を得られます。
また、社内にIT従事者が在籍していない場合、セキュリティが脆弱になったりトラブルに対応できなかったりします。そのため、企業全体でITに関する興味関心を持たせ、柔軟な対応をしてもらうことを目的として資格取得を促すことがあります。。

▼IT関連のおすすめ資格10選

IT関連資格

こちらでは、IT関連のおすすめ資格を10点ご紹介します。

▼▼ITパスポート試験|IT基礎

ITパスポートは、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。対象者に制限はなく、取得するとITに関する基礎知識が身につき、ITコンプライアンスの強化が図れます。また、他資格取得の足がかりにできる、就職に活かせるといったメリットもあります。

試験内容試験時間120分、小問100問、四肢択一式
出題分野ストラテジ系(経営全般)35問程度、マネジメント系(IT管理)20問程度、テクノロジー系(IT技術)45問程度
合格基準総合評価点 600点以上/1,000点
運営団体情報処理推進機構

出典:【ITパスポート試験】情報処理推進機構

▼▼G検定|AI/ディープラーニング

ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているかを検定します。対象者に制限はなく、業種問わず多くの人が受験しているのが特徴です。企業のDX推進に向けて受験している方も少なくありません。
取得することで、AIについての知識や、AIをビジネスで活用する手法などを身につけることができます。

試験内容試験時間120分、知識問題(多肢選択式・200問程度)、オンライン実施(自宅や職場での受験が可能)
出題分野G検定のシラバスより出題
合格基準正答率60~65%程度
運営団体一般社団法人日本ディープラーニング協会

出典:一般社団法人日本ディープラーニング協会【公式】

▼▼PMP(R)|プロジェクトマネジメント

PMP(R)とはPMIが認定するプロジェクトマネジメントに関する国際資格です。プロジェクトマネジメントの実務者および専門家を育成、支援を目的として実施されます。

受検に際しては対象者が大学卒業かそれに相当する資格を持つ場合は「直近8年間のうちに3年以上かつ4,500時間以上のプロフィールマネジメント経験」が求められます。
取得することで、プロジェクトマネジメントのスキル向上や体系的に業務を進める能力を身につけることができます。PMP(R)は業界に関係なくさまざまな企業で活用できます。

試験内容試験時間3時間50分、180問4肢択一式・複数選択問題・結び付け問題など
出題分野People(人)、Process(プロセス)、Business Environment(ビジネス環境)
合格基準正答率65%~70%程度
運営団体PMI Japan Chapter.

出典:PMI(R)資格 ハンドブック

▼▼ECBA|ビジネスアナリシス

ビジネスアナリシスに関する基礎知識が問われる試験です。実務経験を問われない入門資格となります。対象者に制限はありません。
取得することで、ビジネスアナリシスの基礎知識を身につけることができます。また資格保持者として、ビジネス分析分野の他の専門コミュニティにアクセスができ、人的ネットワークの構築に繋がります。

試験内容試験時間1時間、50問4肢択一式
出題分野ビジネスアナリシスの計画とモニタリング、引き出しとコラボレーション、要求のライフサイクル・マネジメントなど
合格基準不明、開示なし
運営団体International Institute of Business Analysis

出典:The Global Standard for Business Analysis(海外サイト)

▼▼Pythonエンジニア認定|プログラミング言語

Pythonの文法基礎やデータ分析などが問われる試験です。対象者に制限はありません。取得することで、Pythonによるプログラミングスキルの向上、データ分析や統計解析スキルが身に付きます。

試験内容試験時間1時間、40問肢択式
出題分野制御構造ツール、データ構造、気楽な入門編など
合格基準正答率70%
運営団体一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会

出典:一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会公式Webサイト

▼▼CompTIASecyrity+|セキュリティ

世界基準のセキュリティに関する知識やネットワーク設計などを問われる認定資格です。対象者に制限はありません。
取得することで脅威や攻撃、脆弱性の分析、セキュリティを考慮したネットワーク設計、リスクマネジメントやアイデンティティ管理などのスキルを網羅することができます。

試験内容試験時間1時間30分、最大90問
出題分野攻撃・脅威・脆弱性、アーキテクチャと設計など
合格基準750スコア以上(100~900のスコア形式)
運営団体CompTIA(the Computing Technology Industry Association)

出典:CompTIA Security+

▼▼LPICLevel1|サーバー

LPICとは、特定非営利法人エルピーアイアジャパンが実施している、Linux技術者を対象とした認定試験です。LPICLevel1は、Linuxシステムの構築・運用・保守をするために必要な基本操作や知識を持つことを証明するための試験です。対象者に制限はありません。
取得することで、仮想環境を含むLinuxシステムの基本操作とシステム管理の知識を持っていることが証明できるため、Linuxについての専門的な知識を必要とするITインフラ関連の会社に入社もしくはプロジェクトに参画しやすくなることがメリットのひとつです。

試験内容試験時間1時間30分、60問
出題分野Linuxのインストールと仮想マシン・コンテナの利用、ファイル・ディレクトリの操作と管理など
合格基準不明、開示なし
運営団体LPI-Japan

出典:IT資格といえば LPI-Japan

▼▼CiscoCCNA/CCNP|ネットワーク

CCNAはネットワークエンジニアの入門資格にあたり、ネットワークに関する基礎知識が求められる認定資格です。CCNPはネットワークのプロフェッショナルを対象としたネットワーク技術者認定資格となります。CCNPの受験者はネットワークエンジニアの基本資格であるCCNAを取得してからCCNP取得を目指すという流れが一般的です。取得することで、高度なネットワークスキルが身につけることができます。就職や転職の際に有利となり、さまざまな職種で活躍できる可能性が広がります。

試験内容CCNA:試験時間2時間、100問程度
CCNP:試験時間3時間30分、問題数は非公開
出題分野ネットワーク基準・アクセス、IP接続・サービス、セキュリティ基準、自動化とプログラマビリティなど
合格基準不明、開示なし
運営団体Cisco Systems, Inc

出典:ネットワーキング、クラウド、およびサイバーセキュリティ ソリューション – Cisco

▼▼AWSクラウドプラクティショナー|クラウド

AWSの認定資格の基礎レベルにあたる資格で、AWSを適切に利用するための知識を持っていることを証明する認定資格です。対象者に制限はありません。
取得することでAWSに関する幅広い知識や最新知識を身につけることができ、AWSサービスを利用している企業で働いている人におすすめの資格です。またIT業務担当者との意思疎通がしやすくなったり、外的なスキルの証明となったり、業界未経験者や非エンジニアの方にも有用な資格といえるでしょう。

試験内容試験時間1時間30分、65問選択式または複数応答のいずれか
出題分野クラウドのコンセプト、セキュリティとコンプライアンス、クラウドテクノロジーとサービスなど
合格基準不明、開示なし
運営団体Amazon Web Services, Inc.

出典:AWS Certified Cloud Practitioner 認定

▼▼ITIL® 4 認定資格|ITサービスマネジメント

資格試験の学習を通じて、サービスマネジメントの基礎知識を学ぶことができる認定資格です。
対象者に制限はなく取得することで、顧客ニーズに適合したITサービスを提供できるようになります。

試験内容試験時間1時間、40問選択式
出題分野サービスマネジメントの主要概念、側面、ITILサービスバリューシステムなど
合格基準65%以上
運営団体PeopleCert group

出典:ITIL® 4 基礎 – IT サービスマネジメント認定

▼IT資格取得に向けた研修コースで効率的な学習を

IT資格は、eラーニングや参考書などを用いて、独学で取得することができます。しかし、独学の場合は不明点をすべて自分で調べなければならないため、効率が良くありません。そのため、企業内で資格取得を促す際は、対象となる資格を取得するための研修を実施すると良いでしょう。ひとりでは難しい資格勉強でも、複数人の生徒や講師がいることでモチベーションを維持して学習に取り組むことができます。
これからIT資格保有者を雇用・育成したい方は、研修を導入・実施してみてはいかがでしょうか。

下記、当社で実施している資格取得研修です。

【他社事例から学ぶ】自社のDX推進を成功に導くために

DX時代をけん引する人材を育てるための戦略

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