アセスメントとは?ビジネスシーンにおける必要性とおすすめのツールをご紹介

2024.03.29ビジネス
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
アセスメント

ビジネスに限らず、物事の良し悪しを判断するためには客観的な評価が必要となります。客観的な評価を行うことができれば、改善やトラブルの対策などを検討することができるため、重要な作業であるといえます。
このように対象物を客観的に評価し、アクションを検討することをアセスメントと呼びます。

本記事では、アセスメントのビジネスシーンにおける必要性とおすすめのツールをご紹介します。

▼アセスメントツールとは

アセスメントとは、「評価」や「査定」などを意味する言葉です。アセスメントの目的は、人や物事を客観的に評価・分析し適切な対応をとることで、さまざまな業界・シーンで広く使われています。

アセスメントツールとは、人や作業などの対象を客観的な指標に基づいて数値的に評価するツールです。
企業活動においては、人事評価に関する「人材アセスメント」や、組織の課題を見つけ出す「組織アセスメント」が含まれます。
特に、マネジャーなどの管理職にはさまざまな選択や課題の発見が主業務となるため、アセスメントが重要です。

▼組織におけるアセスメントの重要性

組織におけるアセスメント(組織アセスメント)とは、企業や部署など組織に関する現状を把握し、強化・改善方法を探ることです。
企業が収益を上げて恒久的に活動を行うためには、課題と解決方法の早期発見が重要となります。
組織アセスメントを行う際には従業員を数値的・客観的な観点から評価し、所有しているスキルや適性を判断することが重要です。
これらをもとに、管理職層は最適な人員配置を検討し、生産性の向上を図る必要があります。
適正評価を受けた従業員は、自分に適した仕事を行うことができるようになるため、長期的に少ないストレスで働くことができます。

▼ビジネスシーンで使用されるアセスメントの種類

組織

こちらでは、ビジネスシーンで使用されるアセスメントの種類をご紹介します。

▼▼人材アセスメント

人材アセスメントとは、人材のスキルや適性、能力などを第三者目線で分析・評価し、可視化して効果的な人材育成や配置を検討することです。
企業は従業員があってこそ収益を得ることができるため、正しい人材アセスメントを行わなければ収益を得ることができません。

従来の評価制度では従業員のスキルや成果を上司が評価することが一般的でした。そのため、評価者である上司の先入観や主観が混じってしまったり、現在の職務において発揮されるスキル・能力に限定されたりしていました。
一方、人材アセスメントでは、社外の第三者に評価を依頼することができるため、より客観的で公平な評価をすることが可能です。

人材アセスメントを行う際には、評価者は下記のポイントに注意を払いましょう。

  • 評価者の先入観や主観といった、個人的な情報が混じらないように評価を行う
  • あくまで現在の職務において発揮できるスキルや能力に限定されてしまう

▼▼組織アセスメント

組織アセスメントとは、企業そのものや社内の組織を第三者目線で分析・評価してから育成や配置を検討することを指します。
組織には強みや弱み、機会、リスクといった要素があるため、収益向上のためにはそれらを理解しておく必要があります。経営者層や管理職層は、組織を改善する前に阻害要因や改善できない原因などを理解しておかなければなりません。

組織アセスメントの注意点として、うわべだけ・その場しのぎの解決方法は根本解決にはならないことが挙げられます。根本的な問題を理解して、解決方法を見出すことが組織アセスメントになります。

▼▼リスクアセスメント

リスクアセスメントとは、従業員が実施している作業の危険性や有害性などを特定し、解決手段を見出す方法を指します。
企業活動においては、収益を上げるよりも全従業員が安全に業務に臨めることが前提にあります。リスクアセスメントが行われていない労働環境では、潜在的な危険性や有害性が含まれるため、命が危険にさらされます。

リスクアセスメントの進め方はJISやISOの基本安全規定で決められているため、確認しておきましょう。さまざまなリスクが考慮され、安全性が確保されていることで従業員は安心して働くことができます。

▼アセスメントを活用するメリット

メリット

下記にて、アセスメントを活用するメリットをご紹介します。

▼▼客観的にみて公正な評価・判断ができる

アセスメントを用いることで得られるメリットのなかには、客観的にみて公正な評価・判断ができる点が含まれます。
先述の通り、アセスメントは人や作業などの対象を客観的な指標に基づいて数値的に評価するもので、個人の意見は反映されません。人によって好き嫌いはあるものですが、アセスメントではそれらは判断材料にならないため、より公正な評価・判断が可能です。

このような性質から近年では、多くの企業がアセスメントを重要視するようになっています。

▼▼適材適所の人材配置ができる

客観的な視点で従業員のスキルや能力を評価することで、業務やプロジェクトに合った人材を選定し、配置することができます。従業員が最大限パフォーマンスを発揮することができる環境にすることで、不適な作業によるストレスも軽減でき、生産性向上にもつながります。

▼▼企業に最適な人材を採用できる

アセスメントは現状の社内や従業員だけではなく、これから戦力となる従業員の採用の際にも役立てることができます。
離職理由のなかには、自分の希望する仕事でなかったり、能力や実績が正当に評価されなかったりといったことがあります。正当な評価を得られなかった場合、給与や賞与にも影響を及ぼすため、企業は従業員に対して正しい評価を行わなければなりません。
アセスメントを実施することで採用コストや教育コストが発生する前に、ミスマッチを防ぐことができます。

▼▼人材育成に活用できる

企業にとって人材とは、収益を向上させるためになくてはならない存在です。
しかし、どのような方でも即戦力というわけではなく、教育コストをかけて高い収益能力を持つ従業員に育成しなければなりません。
しかし、従業員にはそれぞれ個性や得意とする業務などがあり、教育方針も異なります。
アセスメントで従業員の特性を理解しておくことで、どのように教育をすれば効率よく育成できるのかを知ることができます。

▼▼従業員のモチベーション向上につながる

従業員を十分に理解していないと、適性がない部署に配属したり苦手な業務を任せたりする可能性が高いです。
その結果、その従業員のモチベーションは低下し、自発的な行動や業務の生産性が落ちてしまいます。
人材アセスメントを活用して適材適所に従業員を配置した場合、従業員の能力や才能にあった部署に配属することができます。最適な配置や業務を課せられた従業員は「活躍できる」環境でモチベーションの向上につながります。

▼組織全体のパフォーマンスを向上させるためには

組織全体のパフォーマンスを向上させるためには、従業員の特性や特徴、能力などを把握しておかなければなりません。
先述の通り、アセスメントを実施することで従業員の個性や特性などを理解しやすくなるでしょう。アセスメントを企業に導入する際には研修を受けるほか、アセスメントツールを活用するなどの方法が挙げられます。

▼アセスメントツールで現状の課題・レベルにあわせた研修の選択を

組織全体のパフォーマンスを向上させるために、アセスメントの実施が必須といえます。アセスメントを正しく理解し、活用することで企業全体の生産性向上につながります。

当社では育成担当者向けに、無料のクイック・アセスメント・ツールを提供しています。
現状の診断状況から最適なコースをお選びいただくことができるため、自社に合ったアセスメントを行うことができます。
従業員の最適な評価に悩んでいる方は、アセスメントツールの導入を検討してはいかがでしょうか。

【他社事例から学ぶ】自社のDX推進を成功に導くために

DX時代をけん引する人材を育てるための戦略

  • このエントリーをはてなブックマークに追加