ハイブリッド研修でDX推進のリーダー育成:オープン研修活用事例
2025.04.01育成事例
概要
業種 IT業
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部門 事業部門
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提供サービス システム開発
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役職 若手メンバー
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カテゴリー DX推進リーダー育成
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デジタル技術の進展とともに、業界や業種を問わずDXの必要性が高まる中、単なるシステム導入や業務効率化にとどまらず、事業の本質的な変革をリードできる人材の育成が、多くの企業で喫緊の課題となっています。特にIT業界においては、技術面の知識は豊富であっても、ビジネス部門と現場をつなぎ、自ら推進役となれる人材の不足が顕在化しています。
この企業では、従来から情報システム部門が主導するDX推進チームが存在していたものの、実際には各事業部門との連携がうまく機能せず、現場の変革に結びつかない“形だけ”の取り組みに陥っていました。
そこで、実践的な学びと現場での実装を両立できるハイブリッド型研修を導入し、学びを実践的に体得するステップを踏みました。
課題と対策
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情報システム部中心の「DX推進チーム」があるが、各部と連携ができておらず、ビジネスに繋がっていない
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事業部だけで自立してDX推進できる体制が作れていない
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メンバーが多忙なため、対象者がまとまった時間を作ることが難しい
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各事業部から若手メンバー1~2名を選抜し、事業部横断でDXの推進リーダーを養成するコースを実施
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e-ラーニングでDXの進め方の具体的な流れを学習し、オンライン集合研修でケース演習をとおして一通りの流れを体験させた
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自身の事業部におけるケースを具体的に検討、DXに向けたアイディアを作成し、上司に提言する、という一連の流れを実施
情報システム部門主導で編成された「DX推進チーム」は存在していたものの、各事業部門との連携がうまく機能せず、チームとしての活動が形骸化しているという課題を抱えていました。現場ではDXが自分ごととして捉えられておらず、実業務への落とし込みも不十分な状況が続いていました。
こうした課題を打破するために、各事業部門から若手のメンバーを選抜し、「自部門のDXを自らの手で推進できる人材」の育成に着手しました。受講者はまずeラーニングでDX推進の基本的な流れや考え方を学習し、その後オンライン集合研修にて、実際の業務課題に即したケースを題材に演習を行いました。これにより、知識を得るだけでなく、実践に近い形でDX推進のプロセスを体感することができました。
さらに、自部門における具体的な課題や状況を持ち寄って検討し、そこで得たアイディアを実際に上司へ提言することで、学びと業務を直結させる流れを設計。業務の合間を縫って取り組めるよう、短期集中型ではなく段階的かつ柔軟な学習機会を提供しました。
採用ポイント
採用された背景には、学びを現場での実践につなげる設計と、多忙な業務の中でも取り組みやすい柔軟な構成が評価された点があります。特に、研修の終盤において、受講者が自部門の課題を起点にDX施策のアイディアを立案し、上司に提言するというプロセスを組み込んだことにより、単なる知識習得にとどまらず、具体的な行動変容と職場への波及が期待できる内容としてご評価いただきました。
また、eラーニングによる事前学習と、オンライン集合研修による演習を組み合わせたハイブリッド型の構成も、多忙な現場にフィットしやすく、実務との両立が可能である点が採用の大きな要因となりました。
こうした、実践を見据えた構成と受講者の状況に配慮した設計により、「DXは自分たちが担っていくもの」という意識づけと、現場での自走を促す仕組みとしてご評価いただき、導入に至りました。
実施コース
- DX推進リーダー養成 (DBW10)
自部門・自社・顧客におけるDXの企画・推進を担う方を対象としたプログラムです。約2か月にわたり、DXマインドを養うリモートスタディ、クラスメンバーとの対話を通じて発想力や企画力を高めるクラスルーム、自部門・自社・顧客の実ケースを用いた演習、DX推進プロセスを体得するリモートワークショップなど、さまざまな学習手法を通じて、DXを推進するための実践的なスキルを身につけていきます。
お客様の声
事業部ごとに具体的なアイディアが多数出て、どれから着手するか迷っている。
1つでも多く実現に向けて動きたい
普段使わない思考を使った。業務が多忙な中で大変だったが、連続ではなかったので何とかできた
ほかの事業部メンバーからも刺激を受けてモチベーションにつながった
●DX推進のリーダー育成ためのプログラムなど、育成に関するお悩みや課題がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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