レガシーからモダンへの技術者変革 〜DXに適応するエンジニアへのスキルチェンジ〜: i-Learning 株式会社アイ・ラーニング

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レガシーからモダンへの技術者変革
〜DXに適応するエンジニアへのスキルチェンジ〜

DXに適応するためのケース別スキル変革へのロードマップ

レガシーとは?モダンとは?

今、さまざまな技術者議論の文脈のなかで「レガシー」や「モダン」という言葉が飛び交っています。

そもそも「レガシー」とは、また「モダン」とは何でしょう?
いわゆる古めかしく固定的なものがレガシーで、新しく革新的なものがモダンなのでしょうか。

例えばJavaについて考えてみてください。Javaはレガシーでしょうか?モダンでしょうか?

「最新」ではなく「最適」を求める

上図から、「Javaはレガシーかモダンか?」というだけの議論に意味がないことはおわかりでしょう。
また、必ずしも「新しいから良い」わけではありませんし「古いから捨てた方がいい」とステレオタイプに考えるべきものでもありません。

判断基準として重要なのは、「自社のビジネスが社会における激しい変化に対応できるかどうか」です。
そのために今求められているのは、「柔軟性」「拡張性」「効率性」であり、「迅速さ」「俊敏さ」です。これを実現し、自社のもつ資産や強みを活かせる最適な仕組みに対応することこそが「モダン」であり、それを阻害するものが「レガシー」であると言えるでしょう。

モダンエンジニアへとスキルチェンジする

「チェンジ」とは「捨てる」ことではない

技術パラダイムは、いきなり突然変異的に生まれるものではなく、連続的な進化や発展を経て出てくるものです。
技術的進展は断絶しているものではありません。先行する技術の理解が、後続する技術の理解に役立ちます。
たとえば、「構造化」「オブジェクト指向」「サービス指向」「マイクロサービス」は全部つながっているのです。

スキル育成を考えるときも、まず今の保有スキルが何か、それが何の土台になりうるか、それを把握することが重要です。
スキルチェンジとは、「いままでの保有スキルを捨てよ」ということではありません。

DXに必要な要素の絵

モダンエンジニアは、単能工ではなく多能工を意識する

モダンエンジニアになるためには、単能工ではなく、多能工になるということを意識しなければなりません。レイヤ横断型で、アーキテクチャを俯瞰する力が必要です。

クラウド時代に入って求められるのは、技術と技術をうまくつなぐ能力、つまりブリッジ・スキルを身につけることです。
採用される技術は、さまざまなもののハイブリッドで構成されるオープンなシステムが基本です。サービスやAPIを連携したり、既存の仕組みをマッシュアップして新しいものを創り出していくためには、特定分野の技術だけに特化していたのでは対応できません。幅広くさまざまな技術に手を伸ばし、技術と技術の橋渡しをするスキルを身につける必要があるのです。

クラウド時代は、技術と技術を”つなぐ”スキルを身につける

  • サービス・API連携、マッシュアップ
  • ハイブリッドでオープンなシステムがトレンド

特定技術に特化しすぎず、幅広く手を伸ばす
技術間のブリッジ・スキルを身につける

モダンエンジニアに向かうための学び方

レイヤをいったん下り、そしてレイヤを再び上がる

新しいスキルを学ぶときは、「レイヤをいったん下ってから、レイヤを再び上がる」ということを意識することが重要です。
例えば、あなたが設計の立場にいると考えてみてください。
ここで今、モダンな設計の考え方を取り入れようとしても、なぜその手法なりアプローチが今までのものより有効なのかがピンとこないということがあります。
ところが、より下位のレイヤである実装技術や、プラットフォームを知ると、新しい設計手法の良さが見えてくることがあります。つまり、単に同じレイヤを横移動するよりも、いったんレイヤを下りる方がスキル習得の近道となることがよくあるのです。

自分のいる位置と、目指すべきスキル

スキル育成を考える前に、まず、今の自分の立ち位置と、自社・自組織の求める「モダン」がどこにあるのか、その範囲を見定めましょう。その上で、下層レイヤからの育成プランを設計することで、より役に立つスキル育成ができるでしょう。

IBMi技術者のスキルトランスフォーメーション(例)

例えばIBM iのエンジニアを例にとってみましょう。
いま主に設計を担当していますという方であっても、いったんプラットフォーム層に下りて、そこからあらためてレイヤをのぼっていく形で、スキルアップをしたほうが良いということです。このレイヤ間のつながりを知らなければ、上位のレイヤのスキルがうまく身につかない可能性もあります。
具体的なラーニング・パスを考える際には、ぜひこのことを意識してください。

レガシーtoモダンに向けたラーニングプラン

1つのスキル領域70時間

現保有スキルや目標の“モダン”によってケース・バイ・ケースであることは前提ですが、ひとつの目安があります。

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70時間は、日数でいうとだいたい10日間、年間稼働時間の4%程度でしょうか。
ひとつのスキル領域を学ぶならば、このくらいの時間をかけることを考えていただくと良いでしょう。そのスキル領域拡大の積み重ねが、スキルチェンジへとつながっていきます。

具体的な70時間研修プラン例

それぞれの層にあわせた、具体的なコース組み合わせ例をご紹介しましょう。必要なスキル領域を学ぶための参考としてください。
※コース名をクリックするとコース詳細情報をご覧いただけます。

プランA

プラットフォーム層スキル -Linuxエンジニア育成-
研修期間:10日間
概要:モダンエンジニアの必須スキル Linux を初歩から学ぶ

プランA

プランB

プラットフォーム層スキル -Cloud Nativeエンジニア育成-
研修期間:9日間
概要:AWSの基礎とコンテナ、クラウドネイティブの基礎力を養う

プランB

プランC

実装技術層スキル -Pythonエンジニア育成-
研修期間:7日間
概要:Pythonの基礎からインフラ管理、処理の自動化まで

プランC

プランD

マネジメント/開発プロセス層スキル -アジャイル & DevOps-
研修期間:7日間
概要:スクラム入門から始めてDevOpsの資格取得まで

プランD

いかがでしょうか。現在のスキル、目指したいスキルに合わせて必要な育成コースを組み合わせ、効率的で実践的なスキルを身につけて行くことをおすすめいたします。

上記は育成の一例です。お客様に合わせたラーニングパスもご提案させていただきます。
人財育成コンシェルジュにお気軽にご相談ください。

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