現在、企業のクラウド利用が進み、システムのクラウド移行やクラウドでのシステム開発が増加しています。一方で、クラウドの特性やメリットを最大限に活かした、クラウドネイティブなシステムを設計・提案をするスキルの不足が、クラウドに携わるエンジニアの課題となっています。
本コースでは、クラウドを有効に活用する設計のベストプラクティスである「クラウドデザインパターン」の理解を通して、クラウド最適なアーキテクチャ設計の汎用的かつ基本的な考え方を学習します。
マイクロサービス化や並列化などクラウド最適化のための基礎的な概念を押さえた上で、高いスケーラビリティと可用性のための設計、データ層の設計、自動化などの運用保守のための設計を解説します。
また、モダンなクラウドアプリケーション開発のためのペストプラクティスである"Twelve-Factor App"についても概説します。
クラウドに携わる
・インフラエンジニア
・開発エンジニア
・ユーザー企業のIT部門エンジニア
・IaaS/PaaS/SaaSの違いを説明できる
・クラウドの基本的なサービスを挙げることができる(仮想マシン、コンテナ、NoSQL、仮想ネットワークなど)
・仮想マシンとコンテナの違いを説明できる
・DockerコンテナやKubernetesの概要についての知識がある(使用経験は不要です)
・Linuxコマンドラインの操作経験
・クラウド最適化のために行うべき項目を挙げることができる
・高いスケーラビリティと可用性を担保する設計ができる
・適切なデータストアにデータを配置する設計ができる
・運用・保守を考慮した設計ができる
・クラウドアプリケーション開発のためのポイントを挙げることができる
1. イントロダクション
- クラウドの技術上の利点
- Lift & Shiftとクラウド最適化
- クラウドデザインパターンとは
- このコースで行うこと
2. クラウド最適なアーキテクチャ設計指針
- サービスレベルの設定
- クラウド最適化
3. スケーラビリティと回復性のための設計パターン
- 処理の並列化と自動スケーリング
- ステート情報の配置
- サーバー構成の自動化
- 高可用性とDR
- コンポーネントの分離と疎結合化
4. データ層の設計パターン
- 適切なデータストアの選択
- リレーショナルデータベース
- NoSQL
- オブジェクトストレージ
- データの配置
5. 運用保守のための設計パターン
- インストルメンテーション
- 作業の自動化
- アプリケーションのデプロイ
6. モダンなクラウドアプリケーション設計
- コンピューティング基盤のオプション
- (Beyond) the Twelve-Factor App
※学習内容は一部変更される可能性があります
【実習/演習内容詳細】
・ソフトウェア/ハードウェア
Google Chrome
・演習/デモ内容
Lab.1 HTTPロードバランサーによるグローバルな負荷分散
Lab.2 Google Cloud Pub/Sub
Lab.3 IoT分析パイプラインの構築
Lab.4 対話型ダッシュボードの作成
Lab.5 継続的デリバリーパイプラインの構築
Lab.6 Kubernetesによるコンテナアプリケーションのオーケストレーション
※演習内容は変更される可能性があります
日数 | 2日間 |
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受講時間 | 9時30分 ~ 17時30分(昼休憩:60分) |
受講料 | 154,000円 (税別価格140,000円) |
キャンセル規定 | 受講開始13営業日前から受講料(購入価格)の100%のキャンセル料がかかります。 |
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オンラインクラス | 【本コースはオンライン対応です】 |
【重要】キャンセル規定
当コースはトレノケート株式会社 直営クラスへのご案内となります。
コースのキャンセルは、コース開始の13営業日前までとさせていただきます。
それ以降は受講費用の全額をご請求させていただきます。
※他社提携コースは、お申し込み後に空席確認を行います。主催会社でお席の確保ができた後に受付確定となります。
ワンポイントアドバイス
AWSやAzureなどのベンダー基礎コースでは扱われない、クラウドアプリケーション設計についての汎用的で基本的な考え方を学習することができます。