DX時代の成長キーワードデータ×AIでビジネス課題を解決する

「AI技術」が独り歩きしないためには

ビジネスの急速なデジタル化に伴い、企業が扱うデータの量は爆発的に増加しています。クラウドサービスやオープンソースのプログラミング言語の普及により、企業におけるデータ蓄積・分析のコストが大幅に低下し、いまや企業にとってDXの手段としての「データ分析」は身近な存在になりました。
近年では様々なメディアで「AI」というキーワードが取りざたされ、業界を問わず多くの企業がこぞってビジネス活用へ取り組みはじめています。

データ分析/AIの活用事例
データに基づいた
事業計画・実行
効果検証
新規施策のビジネスインパクトを検証・評価する
原因分析
結果から原因を抽出・分析し、次の施策に活用する
BIツール構築
KPIを常に可視化することで、より効果的なプロモーション・営業活動につなげる
ユーザーごとに
カスタマイズされたサービスの提供
レコメンデーション
ECサイト上でユーザひとりひとりに最適な商品をレコメンドし、コンバージョン率を上げる
チャットボット
ユーザーの問い合わせに対応したFAQを提示し、オペレーターへの負荷を軽減する
AIによる作業・
意思決定の自動化
異常検知
正常な部品の画像を機械学習モデルが学習することで異常を検知する
需要予測
商品の市場需要を事前に予測することで、在庫を適正にし、廃棄コストを削減する

一方で、データ分析を武器にビジネス価値を創出する人材、「データサイエンティスト」は世界的に不足している現状があります。もし仮に、データサイエンスティストを外部から採用した、また外部ベンダーと提携したとしても、次々とビジネス上の障壁が現れます。
データ分析/AIプロジェクトの課題をクリアし、なおかつデータを活用したビジネス改善・改革を持続可能なものにするためにも、「データ×AI」について社内人材をリスキリングすることが必要不可欠なのです。

データ×AI人材リスキリングのBefore/After
ビジネスデザイン
or
ビジネス課題
Before

・プロジェクトへのディープラーニング活用が前提になっている

・分析目的がビジネス課題に即していない

After

・機械学習と統計学的手法を適切に使い分けている

・分析目的とビジネス課題の部門間連携ができている

データ設計
データ収集
Before

・分析のためのデータが不足している

・継続的データ取得のためのデータ基盤がない

After

・事業部門からのデータ取得が容易にできる

・データ基盤から質の高いデータを取得できる

データ分析
予測/分類モデル作成評価
Before

・分析手法にこだわり、ビジネス目標からずれている

・ビジネス的な観点の欠如による精度の低下が起きる

After

・ビジネス課題に沿った分析設計ができる

・事業部門のビジネスの知見が精度向上に活きる

システム設計
Before

・機械学習を適切に業務フローに組込めない

After

・ダッシュボード/AIシステム設計がビジネスに適合している

・クラウド・AutoMLとダッシュボードが連携している

運用
保守
Before

・開発したシステムを現場に使ってもらえない

・機械学習モデルのメンテナンスができてない

After

・分析報告書/AIシステムが現場の意思決定に役立っている

・機械学習モデルの適切な管理・監視ができている

データ×AI組織に向けた社内人材のリスキリング

「データ×AI組織に向けた社内人材のリスキリング」には次の2つの方向性を同時に進める必要があります。

1.「データ分析担当」「データ管理担当」の育成

2. 社内のデータリテラシーの底上げ

「データ×AI」というキーワードを中心として、「事業部門」「データ分析担当」「データ管理担当」が三位一体となってデータ分析/AIプロジェクトを推進することが、プロジェクトを成功させ、なおかつ持続可能なものにするためのカギとなります。

経営層のサポート経営層の方へ

事業部門

豊富なドメイン知識を武器にビジネス課題を
発見しデータ分析部門と連携する

事業部門の学習プログラムへ

データ管理担当

複数の業務システムにまたがるデータを集約し
データ分析基盤を構築・整備する

データ管理人財の学習プログラムへ

データ分析担当

データ分析を武器に事業部門と共に
ビジネス課題を解決する

データ分析人財の学習プログラムへ

各職種に求められるスキル要件

各職種の人が連携してデータ分析/AIプロジェクトを推進していくにあたって、それぞれにどのようなスキルが求められ、どのようなラーニングパスでそれらを習得していく必要があるのでしょうか。全体像として、「ビジネススキル」「データサイエンススキル」「エンジニアリングスキル」の3つのスキルに分けることができます。

事業部門
データ分析担当
データ管理担当
ビジネス
スキル
ドメイン知識
論理的思考力
データリテラシー
データサイエンス
スキル
データ分析
統計
機械学習
エンジニアリング
スキル
DB操作
DB構築
クラウド

各職種の人がそれぞれ必要となるスキルを習得し、三位一体でプロジェクト推進を行いましょう。

事業部門のラーニングパス

ビジネスにおけるドメイン知識を豊富に有する事業部門は、ビジネス課題解決のためのデータ分析/AIプロジェクトを推進するにあたって、必要不可欠な存在です。プロジェクトを成功へ導くために、事業部門の持つビジネス課題からスタートする必要があります。データ分析/AIプロジェクトはいわばビジネス課題解決またはビジネスデザイン実現のための1つの手段にしか過ぎません。事業部門なくしてプロジェクトは始まらないのです。

事業部門には以下のようなスキル/知識が必要になります。

・ビジネス課題の定義、マネタイズ方法の考案、データ分析部門の特徴量選択をサポートするための豊富なドメイン知識

・ビジネス課題を発見するための論理的思考力

・データ分析部門の分析結果を理解し、ビジネスに活用するためのデータ/統計リテラシー

・AI・機械学習で可能なこと/不可能なことに対する理解

加えて、事業部門が「データ分析の結果を解釈するデータリテラシー」も持ち合わせていると、データ分析担当の分析結果が現場で活用されないリスクを低減することができます。

図
データリテラシー
データ活用/AIへの理解
ロジカルシンキング
事業ドメインについての知識・経験

事業部門

ドメイン知識
論理的思考力
データリテラシー
データ分析
統計
機械学習
DB操作
DB構築
クラウド

事業部門の「データ活用/AIプロジェクト理解プログラム」はDXの文脈からデータ×AI組織への変革の必要性を訴求するところからスタートし、データ分析においてはデータはどのように活用されるのか、AIにできること/できないことについて理解していただきます。 プログラムを修了するとデータからビジネス価値を生み出す手法についての全体像を理解していただくことができます。

「データ活用/AIプロジェクト理解プログラム」でデータ活用に興味を持っていただけた方には、「データリテラシー底上げプログラム」に進んでいただくことができます。事業部門の「データリテラシー底上げプログラム」は、ストーリー形式の演習を通して、実際のデータ分析プロセスを体感していただきます。研修内ではデータ分析に必要な統計的知識も補強させていただきますので、データ分析からインサイトを得るためのデータリテラシーを身につけていただくことができます。データを効果的に活用できるようになるための更なるステップとして、データ分析担当の「AI活用力向上プログラム」の「データアナリストパス」に進んでいただくことも可能です。
(※このプログラムはあくまでラーニングパスの一例ですので、必要に応じて途中のコースから受講していただいくことが可能です。)

データリテラシー
データ活用/AIへの理解
ロジカルシンキング
事業ドメインについての知識・経験
データリテラシー底上げプログラム
データ活用/AIプロジェクト理解プログラム
データ分析担当のラーニングパス

データ分析を武器にビジネス価値創出につなげるデータ分析担当は、データ分析/AIプロジェクトの旗振り役となります。データ分析担当にはデータの集計・可視化といった基礎分析のスキルから、機械学習やディープラーニングなどの高度な分析スキル、与えられた課題に対して適切な統計モデルを構築するスキルや、ビジネス課題に対する分析目標を適切に設定し事業部門と連携しながらプロジェクトを推進するスキルなど、幅広いスキルが必要となります。

矢印図

データサイエンティスト

論理的思考力  
データリテラシー
データ分析
BIツール
SQL
統計
Python / R
機械学習
AI
クラウド

データアナリスト

論理的思考力  
データリテラシー
データ分析
BIツール
SQL
統計
Python / R
機械学習
AI
クラウド

アイ・ラーニングの研修では、ビジネス課題を基にした分析設計書の作成・Excelを活用した分析の実施・分析報告書の作成など、まずはビジネスの視点からデータ分析についてご理解いただきます。その上で、Pythonを用いた機械学習やディープラーニングなどのよりエンジニアリング力の必要となる分析手法を身につけていただきます。データ分析人材としての幅広いスキルを習得していただけるようなラーニングパスをご用意しています。

ディープラーニング専門特化プログラムへ
データリテラシー底上げプログラム受講後の事業部門
データ管理担当のラーニングパス

データを活用するために必要な分析基盤をつくるデータ管理担当は、ビジネス課題解決につながる価値あるデータを収集するために不可欠です。企業内にデータは蓄積されているものの、「機械学習でモデルを構築するにはデータ量が不足している」「データの粒度、フォーマットにばらつきがあり、データ分析に使うことができない」という状況はよくあります。また、社内にそもそもデータ基盤がなく、データは社員個人のパソコンや共有サーバ上に散見しているというケースも珍しくありません。

アイ・ラーニングの研修においては、データベースの基礎からスタートし、データベースの操作・設計についての知見を深めていただきます。次にデータ分析演習を通してデータ分析に適したデータについて理解していただきます。最終的にはクラウド上のデータベースやクラウド上での機械学習に伴うデータの流れについて演習を通して体験していただきます。

矢印図

データアーキテクト

ネットワーク技術
データリテラシー
セキュリティ
ハードウェア技術
クラウド
SQL
BIツール
機械学習
AI
Python / R

DBエンジニア

ネットワーク技術
データリテラシー
セキュリティ
ハードウェア技術
クラウド
SQL
BIツール
機械学習
AI
Python / R

データベース基盤の構築・設計・運用・管理などは職種としては「データベースエンジニア」の職種にあたります。また、そこからさらに「機械学習モデルの更新やオンライン処理のためのデータパイプラインの構築」「部門を越えたデータフローを考慮したデータ基盤の最適化」などの業務まで担当するのがデータアーキテクトという位置づけです。
(※このプログラムはあくまでラーニングパスの一例ですので、必要に応じて途中のコースから受講していただいくことが可能です。)

データアーキテクト
クラウド理解プログラム

クラウド(Azure)を活用したデータ基盤の構築スキルを身につける

Google Cloud PlatformとBig Queryについて理解する

情報セキュリティの基礎とクラウド(AWS)を同時に学ぶ

データ×AI組織への変革を考えている経営層の方へ

IDC Japanによれば日本国内におけるAIシステム市場は年平均24%で成長していくと試算されています。2021年時点で約2772億円だった市場規模は2026年には約8121億円にも成長すると予想されており、半導体技術の進歩、機械学習アルゴリズムのブレイクスルー、クラウドサービスの発展に伴い、AI関連の市場は拡大の一途をたどっています。

グラフ

※「IDC 国内AIシステム市場予測」の内容を引用し再構成。2025年5月版はこちら:  IDC「国内AIシステム市場予測を発表」

一方で2030年段階では最大で約79万人のIT人材の不足、そのうちAI人材については最大で14.5万人の不足が見込まれており、最先端の技術に精通した人材の確保と既存IT人材のリスキリングが急務となります。

グラフ

引用: 経済産業省「IT人材需給に関する調査」

アイ・ラーニングの提唱する「データ×AI組織への変革に向けたリスキリング」は、 データ分析技術にのみ焦点を当てたものではありません。
「ビジネス課題解決のためのデータ分析」として、共通言語醸成のためのデータリテラシー教育、社内データ基盤構築のためのエンジニアリング力向上、ビジネス課題とデータを往復しながら分析設計を行う分析プロセスの体験、実際にお客様の抱えるビジネス課題をデータ分析を使ってインサイトを見出す実践的研修を行い、「一度きりのデータ分析/AIプロジェクトに留まらない持続可能データ×AI組織に向けた包括的人材育成」を行います。

AI技術の導入はデータ分析基盤のない組織が一足飛びに実現できるものではありません。しかしながら、データの収集・分析・ビジネス上の小さな成果から始まって、データ分析の横展開、データ分析基盤の構築とだんだんとデータ分析文化を浸透させていき、十分なデータが集積された段階でAIプロジェクトを始動することによって、大きな業務改革・ビジネス改革に踏み切ることができるようになります。

バナー

AI活用人材育成プログラム

関西学院大学と日本IBMで共同開発した、「現場で必要なスキル」が身につく実践的な教材です。

お役立ち情報

たいせつにしますプライバシー

© 2025 i-Learning Co.,Ltd.

TOPへ戻る