このコースは、パフォーマンス分析担当者が、ワークロードマネージャー(WLM) の操作方法を学べるように、設計されています。
WLM を使用して、z/OS システムでの WLM とパフォーマンス管理の概念を学習します。
また、Resource Monitoring Facility(RMF)のレポートの分析方法や、WLM インタラクティブ・システム・プロダクティビティ・ファシリティ (ISPF) アプリケーションを使用した、サービス定義を実装する方法を学習します。
講義で説明した概念と手法をより理解して頂くために、z/OS ハンズオンラボを使用して演習を実施します。受講者は、独自の z/OS システム演習環境を操作して、SMF、RMF を構成しRMF レポートを分析してボトルネックを見つけ、WLM ダイアログを使用して、z/OS ワークロードを管理するサービス定義の目標や分類ルールをチューニングします。
このコースの内容には、z13以降の最新機能、z/OSMF関連機能の紹介も含みます。
開催日 | 場所 | 状況 | 締切日 |
---|---|---|---|
10月8日(水) 〜 10月10日(金) | オンラインクラス | 受付中 | 9月29日(月) |
z/OS システム プログラマー、パフォーマンス分析担当者、および以下のような方を対象としています。
・z/OS のパフォーマンス目標の設定と、チューニング作業を担当されている方
・SMF、RMFによるパフォーマンスデータ収集機能を学習したい方
・WLMを利用したサービス目標設定、分類規則について学習したい方
・「z/OSの構成と機能」(ES207)を修了しているもしくは同等の知識があること
・JES2によるジョブの流れや、ジョブスケジューリング、ページング、スワッピング、ディスパッチ制御、I/Oスケジューリングなど、MVSおよびz/OSの基本的な動作について理解し操作ができる
・システムのワークロード管理におけるWorkload Manager(WLM)の役割とその機能について基礎的な知識があること
・TSOおよびISPFを使用してデータセットの管理やバッチジョブの実行を行った経験があること
このコースを修了すると、次のことができるようになります。
・パフォーマンスとチューニングの方法論を説明する
・体系的な z/OS パフォーマンスとチューニングの計画を作成する
・z/OS システムのパフォーマンスに影響を与える可能性のある要因を説明する
・サービス定義のコンポーネントを説明し、ワークロードとサービス レベルおよび分類規則を定義する
・どの z/OS コマンドが WLM 操作に影響を与えるかを説明する
・エンクレーブやアプリケーション環境を含む z/OS の主要な WLM サービスと、それらが DB2、WebSphere、および CICS によってどのように使用されるかを識別する
・共有 LPAR 環境で実行する場合の CPU パフォーマンスを分析する
・RMF および SMF の機能と設備について説明し、 RMF を使用してパフォーマンスのボトルネックを分析する
・Intelligent Resource Director (IRD)、HiperDispatch、z/OSMF Workload Management、および I/O Priority Manager を利用する高度な z/OS 環境について説明する
・WLM ISPF アプリケーションを使用し、z/OSMF Workload Management (WLM) タスクを使用できるようになる
■1日目
・第1章 チューニング方法
チューニングに関する基本用語について紹介します。
チューニングプロセスの進め方の概要を説明します。
・第2章 SMFとRMFの活用
RMFのデータ記録が可能になるよう SMF の機能を初期化し、ログ・ストリームを利用するよう構成する方法を説明します。
RMF を使用しシステム・パフォーマンス・データを収集する方法を学びます。そして、ポストプロセッサー、RMF Monitor II
およびMonitor III のレポート作成セッションなど、様々なレポート作成インターフェースの使用方法を学びます。
・第3章 基本的なシステム・ワークロード管理
WLMを使用して、サービス目標を設定する方法を学びます。
WLMダイアログを使用して、サービス定義を作成および変更します。
RMF MonitorⅠのWorkload Activityレポートで、目標の達成状況を確認する方法を学びます。
・ハンズオン演習
① RMF Monitor I を開始し、RMFデータをSMFへ取り込む。
② バッチジョブのワークロードを発生させ、MonitorⅠで測定する。
③ MonitorⅡ、MonitorⅠのポストプロセッサーでレポートを出力する。
■2日目
・第3章 基本的なシステム・ワークロード管理 続き
・第4章 WLMコマンド、内部機能、およびサービス
WLM操作を行うz/OSコマンドについて説明します。
エンクレーブの概念について学習します。
WLM管理イニシエーター学習します。
・ハンズオン演習
① WLMカップルデータセットを構成する
② サービス定義を作成、変更する。
③ 分類規則を定義する。
④ ワークロードを開始して、RMFでモニターする。
■3日目
・第5章 LPAR管理下でのCPU活用
PR/SMテクノロジーにおけるLPARの制御について説明します。
RMF CPU Activityレポート、Partition Dataレポートを出力して、 LPARが受け取るCPCリソースを確認します。
HiperDispatchを操作して、その効果を確認します。
・第6章 z/OS DASDパフォーマンスに間するトピック
入出力操作の流れを確認し、DASD応答時間に影響するコンポーネントを確認します。
RMF DASD Device Activity レポートを確認します。
EAV、PAVの機能を説明します。
キャッシュ機能の効果を学習します。
・第7章 プロセッサー記憶域の調整
仮想記憶域を提供するコンポーネント、機能について学習します。
RMF VSTORレポートを使用して、仮想アドレススペースをマップします。
RMFのVirtual Activity レポートを利用して、ページングを確認します。
・ハンズオン演習
① MonitorⅢを構成し、レポートを作成する。
② RMFの分散データーサーバーを開始して、DDSブラウザーを使用する。
③ z/OSMFサーバーを操作する。
キャンセル規定 | 受講開始14日前から受講料の定価(割引前価格)の50%のキャンセル料がかかります。 |
---|---|
受講者メールアドレス | □受講者メールアドレスについて |
テキスト | □テキストについて |
オンラインクラス | □オンラインクラス |
教室クラス | □教室クラス |
演習環境 | <演習環境事前確認について> |
□オンラインクラスご参加のお客様で、自宅やオフィス以外の場所でのオンライン受講をご希望の方には iLスクエア をご提供いたします。ぜひご活用ください。