メタエンジニアの戯言 : i-Learning アイ・ラーニング

i-Learning 株式会社アイ・ラーニング



松林弘治のコラム メタエンジニアのの戯言

 2021年7月8日

vol.40 「1冊の本」ができるまで

2021年6月14日、昨年から執筆していた原稿が校了し、印刷所に無事入稿されました。実際には、校了直後に3箇所の致命的な間違いを発見、無理いって修正してもらったのですが(笑)

当コラムで以前にも触れましたが、たった1冊の本であっても、多くの方々の協力なくしては出版は不可能です。イラストや図表を制作してくださるイラストレータはもちろん、原稿の文章を流し込んで入稿可能なデータを制作される方、誤字脱字を見つけ指摘してくださる校正の方、表紙やレイアウトを考えてくださるデザイナー、などなど。

もちろん、最も重要な貢献をして下さったのは、担当編集の方です。わたしが想定ページ数を大幅に超えて思いのたけを書き綴ってしまった(笑)原稿を吟味し、適切な長さに刈り取り、想定読者によりアピールするよう章立てや構成・順序をアドバイスしてくださったり、定期的な催促を含めた進捗管理を行ってくださったり、大変お世話になりました。

これで終わりではありません。

初校ゲラの段階で目を通し、一般読者の視点から素朴な疑問や提案を投げかけてくれ、誤字脱字も指摘してくれた家族。

また、各専門分野の視点から内容をすみずみまで精査し、説明不足や不正確な箇所の指摘をしてくれた、知り合いのレビューア3人。

さらには、今回の本の制作には一切関わっていないのに(そして出版社も異なるのに)、こころよくダブルチェックを引き受けてくれた、私の初著の担当編集者。

他にも、物理的な「本」の印刷・製本・流通に関わられる方、店舗に陳列される方、出版社のwebサイトに掲載される文章を作文される方、掲載作業を行う方。その他たくさんの方々。

書き出したらきりがありませんが、1冊の本が出来上がるまでに、数えきれない方々の協力が不可欠であることを再確認し感謝の気持ちでいっぱいです。ちょうど当コラム37本目「裏方こそ真の立役者」と重なる話ですね。

これでも終わりではありません。

本を書くにあたり、もちろん新規に調べたり学んだりした内容もありますが、その多くはこの51年間の人生でありとあらゆる経験を通じて知り、感じ、理解を深め、失敗から学び、教えられてきたものです。

ですから、本が出来上がったのは、今までに知り合ったすべての方々のおかげでもあるのです。文章のあちこちの行間に、多くの方からの影響、そして自分なりの成長過程が投影されているのを感じ、自分ごとながら感慨深くなります。このあたりは当コラム16本目「"Dots" will make a way somehow」と重なる話かもしれません。

さて、このような話を書いてきたのには、2つの理由があります。

ひとつは、コラムが40回目ともなると、完全に新規のネタで書くのが難しくなっているんだなぁ、どう書いても過去のコラムとの共通点・類似点が出てしまうんだなぁ、と気づいたことです。ある意味「一本筋が通っている」と好意的に解釈することは可能かもしれませんが(笑)次回のネタはできるだけ新しい切り口を考えてみようと思います。

そしてもうひとつは、そんなこんなで出来上がった本が、7月7日から販売されます、というお知らせです。想定読者層はお子さんをお持ちの親御さんではありますが、ビジネスパーソン向けな視点やトピックも多分に含んでいますので、皆さんにも興味をもっていただける内容と思います。宣伝になってしまって恐縮ですが、機会があれば立ち読みでもしてやってください(笑)

シン・デジタル教育 -10年後、わが子がAIに勝つために必要なこと-
ISBN 978-4-7612-7549-5
https://amzn.to/2TGP680

松林 弘治 / リズマニング代表
大阪大学大学院基礎工学研究科博士前期過程修了、博士後期課程中退。龍谷大学理工学部助手、レッドハット、ヴァインカーブを経て2014年12月より現職。コンサルティング、カスタムシステムの開発・構築、オープンソースに関する研究開発、書籍・原稿の執筆などを行う。Vine Linuxの開発団体Project Vine 副代表(2001年〜)。写真アプリ「インスタグラム」の日本語化に貢献。鮮文大学グローバルソフトウェア学科客員教授、株式会社アーテックの社外技術顧問を歴任。デジタルハリウッド大学院講義のゲスト講師も務める。著書に「子どもを億万長者にしたければプログラミングの基礎を教えなさい」(KADOKAWA)、「プログラミングは最強のビジネススキルである」(KADOKAWA)、「シン・デジタル教育」(かんき出版)など多数。