i-Learning 株式会社アイ・ラーニング



乗換情報案内アプリとルーティングプロトコル


皆さんは乗換え情報を案内してくれるアプリやWEBサイトを利用した経験があると思います。
実際にA地点からB地点まで、と検索してみると幾つかの候補が表示されて、そのなかから自分の好みで1つを選ばれているのではないでしょうか。
では候補はどのように決まっているのでしょうか。簡単な例で紹介してみましょう。

乗換え数が少ない方がいい(1)

単純にA地点からB地点まで行く為に、あまり乗り換えしたくない。電車なら1本で行きたい。 たとえどんなに時間がかかっても構わないから、鈍行・各駅停車でもいいから1本で行きたいんだ。 そのために十分早めに家を出るよ。方向音痴の僕には1本で行ける方がベストなんだ。 もしくは、もしくはどんなに高くたっていいから乗り換えはいやだ。 飛行機だって構わないよ。1本で行けるんだったらやっぱり僕にはそれがベストな選択なんだ という方向けの候補です。
実際には途中で多少の乗り換えはあるかもしれませんが、可能ならば電車1本、バス1本、という形です。
このタイプは移動金額の大小は関係なく、乗換数だけが選定基準になります。

安い方がいい(2)

かたや、出来るだけ安く移動したい、交通費を抑えたい、という方もいるでしょう。 ちょっとばかり遠回りしたっていいから、時間がどんなにかかってもいいから安く行きたい という方のベストな選択はこれです。

早い方がいい(3)

さらに、出来るだけ早く移動したい、交通費はどんなにかかってもいいよ、という方もいるでしょう。 東京から博多まで電車じゃなくて飛行機でいけば早いでしょう?それが僕のベストな選択さ、という方です。

ITの世界ではこれをルーティング・プロトコルと呼んでいます

ITの世界では(1)の方法で経路候補を出す手法をRIP(Routing Information Protocol)といいます。 (2)と(3)は合わせてOSPF(Open Shortest Path First)という方法を使って実現しています。
インターネットを使用していて、A地点(もしくはAさんのPC)からB地点(もしくはBというサーバー)までデータを送信する際の経路を決める為などに使われています。 インターネット上の送信経路を決める訳なので、使っている私たちユーザーからすれば「早く届けたい、早くアクセスしたい」というのが正直な気持ちだと思います。したがって現在では上記のOSPFという方法で早い伝達経路が探索され、その経路をベストな選択、「BESTPATH」と定義して送信しています。

インターネット上の経路を決める方法は上記の2つ以外にも下記のようなものがあります。

1つ1つはそれほど難しくありませんし、これら仕組みを学んでいくと、ネットワークの仕組みも自然とわかるようになってきます。 関連研修なども非常に多く開催されていますので、興味があれば是非「素晴らしい乗換案内」の世界に参加してみませんか?

小倉 紀彦 (株式会社アイ・ラーニング IT研修部 ラーニング・アドバイザー)
日本アイ・ビー・エム入社後、SEとして、金融、証券、食品業界を担当しお客様システムの構築やネットワーク構築に携わる。その後ネットワーク事業部・運用部門として、IBMイントラネットの保守、運用を担当。 2002 年より研修インストラクターとして、基礎から応用まで広範囲にわたるセキュリティーおよびネットワーク、運用管理についての研修を担当。