自動車のエンジンも昔は鍵を挿して捻ってスタートだったのが最近はスマートキーが当たり前になった。
ポケットにスマートキーを入れておけばスタートボタンを押すだけでエンジンがかかる。
便利だが、スマートキー自体は持ち歩かなくてはいけない。無くしたら車は動かない。
しかしだ・・・世の中はさらに便利に、というか、物ぐさというか、「それさえも無くそうとしていた」らしい。
ドイツ社のメルセデスベンツSクラスには以前、指紋認証システムが装備されていたモデルがあったようだ。
コクピットにある認証装置に指を触れることでエンジンが目を覚ます・・・数千万円もする高級車だから盗難防止という意味もあるようだが、何ともSF的だ。ここまでならば凄いですねぇ・・・で終わってしまうが話はさらに続く。
ベンツは高級車であるが故、窃盗の目標になってしまう。窃盗団は車を盗む為に鍵を盗む。でも指紋認証システム搭載の車には鍵そのものが無い。ではどうするのか???恐ろしいことに所有者の指を切り取って車を盗んだという。
オーマイガー!である。痛い、あまりにも痛い話だ。
SF映画でも他人の指を切り取って認証突破する場面や、ゼラチンで作成した義指でセキュリティゲートをかいくぐる、なんて場面を何度か見たことがある。
指を切られるのは勘弁してもらうとして、義指対策はどうすればいいのだろう?
コップに指紋をつけないようにする、などはちょっと考えれば想像できるが、最近は驚くような手法もあるようだ。
日本人はピースサインが大好きだ。ポーズに困るとピース!、「笑ってぇ」と言われるとピース!、「はいチーズ」って言われているのに何故だかピース!・・・・不思議だ。
このピースサイン、これからは注意が必要かもしれない。カメラの精度がどんどん高くなってくると、ピース画像から指の紋章がわかってしまうらしい。インスタの画像を拡大して紋章をコピーして義指に貼って・・・
これもまたオーマイガー!ではないか。
私のスマートフォンにも指紋センサーが付いているが、もし義指が作成されたとしたら認証突破されてしまうのだろうか?もしくは切られた私の指(そんな事は無いと思うけど)で認証突破されてしまうのだろうか?
心配はいらないと言う報告もある。最近のスマートフォンでは「無線周波数」という手法を使用して検知するため、指は生きている体とつながっていなければ反応しないそうだ。
切り取った指や義指では認証しないことになる。素晴らしいじゃないか!
でも、考えようによっては切られた指で反応してはいけないので「無線周波数」手法が採用されたのだとすると・・・やっぱりオーマイガー!ではないだろうか。
生体認証などを含むセキュリティ対策は是非、アイ・ラーニング セキュリティ講座で・・・