記憶のしかた
インストラクターの独り言をご覧いただきありがとうございます。今回担当は横山です。どうぞよろしくお願いいたします。
どんな独り言がいいですか?と編集担当に尋ねたら、「自分が(もしくは部下が)楽しく仕事をするコツ」「勉強するモチベーションを上げるコツ」「研修(e-ラーニング)を楽しく受けるコツ)「休憩の気分転換のコツ」「よく眠れるコツ」「勉強中に眠らないようにするコツ」「会社をやめないコツコツ・・・」とたくさんのコツコツコツコツ・・・を要望されたのですが、うん。そんなこと知っていて実践できていたらすごいな!魔法使いだな!と思ってしまいました。
ということで、今回はこの中の「勉強」というキーワードから話を広げて、記憶の仕方についてお話ししたいと思います。
みなさんはどのような方法で勉強されているでしょうか。人によって記憶のしやすい方法は異なるのですが、ご自身の記憶しやすい方法(癖)を把握されていますか?
私は聞くだけ(聴覚)の勉強方法が苦手で聞くだけでは覚えられません(笑)。会議でもメモ魔だよね。と言われるのですが、躾が良いからなわけではなく、そうしないと覚えられないからだったりするだけです。英語は聞いて覚えた!なんて方いらっしゃいますが、すごく羨ましい・・・。
さて、NLPという心理学で、「代表システム」と呼んでいるものがあります。
私たちは五感によって世界を認識しています。外部のものを理解するときや、内的なものを思考するときにはいつも五感を活用しているのですが、その際、人にはそれぞれに使い慣れたものがあり、それを代表システムと呼んでいます。癖のようなものだと思ってください。
大きくは3つ「視覚優位な人」「聴覚優位な人」「体感覚優位な人」に分かれます。 みなさんはどれが優位でしょうか。3つの特徴をお伝えしますので考えてみてください。
■ 視覚優位
比較的早口な方が多く、目は上方向に向けがちです。椅子には状態を前のめりにして座ります。身なりはきちんとしていて、整理・整頓を心がけています。ものを記憶するときは絵にして覚え、表現は視覚的な表現(形や色)が多いです。周りの音に気持ちを乱される度合いは低いです。言葉でだされる指示を覚えるのが難しい。
■ 聴覚優位
整ったトーンで話します。目は左右によく動かします。言葉を大切にし、理論的。理路整然と話します。時間や距離にかなり正確で、自分の関心がある部分をついつい力説しがちです。自問自答をしたり独り言を良く言ったりします。声の調子や言葉に反応しやすいです。聴いて学習するのが得意で、騒音があると集中できません。
■ 体感覚優位
ゆったりとした口調で話し、低めの声の方が比較的多いです。下に目を動かします。具体的な感触や触れ合いに反応しやすいです。何かをしたり、身体を動かしたりすることでものを覚えやすいです。感触や感じに興味をもちます。感じながら話すので、テンポは遅く、早口でたくさん話されると情報の処理がついていかなくなることがあります。
昔、こんなことがありました。メモを取る私に先輩が「そんなにメモ取らなくても覚えられるでしょ?慣れだからメモ取らずに話を聞いて」と言われて実施してみましたが…覚えられず。その先輩からは「この前話したよね?」と呆れられました。
自身に合う記憶の仕方は人により異なるので、自身に合わないものを一生懸命実践するよりも自身に合う記憶の仕方を大切にしてもらえたらいいのに、とあらためて思います。
私は記憶しているものを思い出す際に、映像が浮かびます。
ここ最近、顔は思い出すのに名前が思い出せないことがよくあり…。 いや待てよ。アパレルで働いていた若い時も、どんな洋服を着ていて、どの洋服を買ってくださって、顔も思い浮かぶあのお客様なのに名前だけが出てこない!ということが結構あったなぁ…。あ、私は視覚優位者だからで、物忘れが激しいわけではない!んだ、たぶん…。