アジャイルコラム:「ダーウィンの進化論」知っていますか?​

2024.10.29アジャイル , お役立ち情報
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私たちは、日本の「失われた30年」を経て、コロナによるリモートワーク等の労働環境の変化に直面し、現在は「VUCA」といわれる先の読めない時代にいます。新しいテクノロジーの進化はますます進み、それに伴いさらなるスピード感(Agility)や対応能力が求められています。

さて、人類はこれまでも進化を繰り返してきました。「ダーウィンの進化論」、皆さんもご存知と思いますが、今一度、この言葉の意味するところを考えてみませんか。

“It is not the strongest of the species that survives, nor the most intelligent that survives. It is the one that is most adaptable to change.”​

「生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは、変化に最もよく適応したものである。」

アジャイル誕生のきっかけ(生い立ち)の1つは、そもそもウォーターフォールの大規模プロジェクト(例:FBIの巨大プロジェクト)の厳しい状況でした。まさにこれから生き残るには、やり方を変えなくてはいけない、という危機感、つまり「変化への適応」からアジャイルの考え方が生まれました。

アジャイルの代表的な実践形態である“スクラム”は、「透明性」「検査」「適応」の3本柱があり、スクラム共同開発者であるジェフ・サザーランド氏とケン・シュウェイバー氏が中心となり、この変化に適応するためのフレームワークを確立しました。今やIT領域だけでなく、全てのビジネス領域、全世界に拡がり定着しています。日本はグローバルと比べ遅れを取っている状況ですが、DX等での活用が進み、成功事例が続々と増えています。

ところで、皆さんの周りに、変化に適応してすっかり新しくなったような思いつく事例はありますでしょうか?

私が気に入っているのは、「ブックカフェ」です。紙離れ(ペーパーレス)が進み、電子書籍が生まれ、スマホでもスクロール対応の漫画(コミック)などが生まれ、いわゆる本屋さん(書店)の店舗数は減少してきました。書店は生き残りをかけて、顧客体験をベースに新しいコンセプトの書店を生み出しました。これも生き残った例でしょうか?カフェとコラボし、長時間を過ごせる体験を提供することで、書籍の売り上げを伸ばしています。

私は、コーヒーを飲みながら、半日ほどをゆっくりと「インプット」に専念できる空間・時間として、とても気に入っています。また、最近はそこに有料のワーキング・スペースも併設されてきています。これもリモートワークが定着してきたという、環境の変化への適応事例でしょうか?

ということを考えると、変化というものは大なり小なり常に起こっていることであり、個々人の観点では、新しいテクノロジーの勉強やリスキリングで適応しようとしていて、企業という観点では「DX」にもつながるポイントと考えられます。

そして、企業や組織というレベルでの展開を考えると、いきなり試行錯誤するより、ある程度のルールやフレームワークを活用する方が効率的でスマートです。つまりはこの変化への適応、に関して既に実績のあるフレームワークが「アジャイル」であり、今や全世界で活用・展開されてきています。

皆さん、ちょっと本気でアジャイル活用をスタートしてみませんか?
今の時代の変化に適応して、今を勝ち抜く(生き残る)ために✊

 

アジャイル研修
https://www.i-learning.jp/service/projectmngmnt/topics/agile.html



【他社事例から学ぶ】自社のDX推進を成功に導くために

DX時代をけん引する人材を育てるための戦略

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