近年IoT( Internet of Things )という言葉が取りざたされています。ネットにつながるあらゆるモノから無人でデータを取り込み、分析・解析することで社会に貢献するビジネスを立ち上げていきたいという企業はあらゆる業種業界に拡がろうとしています。
しかし現実には、検討を始めるとどこから手をつけたら良いかわからないという声がよく聞かれます。実際にもビジネス面、技術面それぞれにおいて、考慮点が山積みの領域でもあります。
当講座では成功している先行企業約40のIoT事例をひとつひとつ分析し、IoTの企画・検討中の企業の皆様にビジネス面を中心に解決のノウハウをお伝えします。また「プロトタイプ開発編」では実機を用いて、プログラム知識がなくてもできる、センサーからサーバまでのオーバオールの本格的なプロトタイプ開発を学びます。
本講座は約40のIoTビジネス事例の分析結果をベースとしています。各先行企業が試行錯誤した結果が凝縮されていますので、IoTビジネス立上げの王道と言えます。
ビジネスモデルの策定はM2M( Machine to Machine )ビジネス立ち上げの一番難しい部分です。
これまでは各社が試行錯誤しながら策定し、成功するかどうか確信の持てない状態でチャレンジしていました。当講座ではこの成功事例を分析することで、どのようなことがM2Mビジネスの必須条件であるかを傾向としてあぶりだし、習得することができます。見落としていた課題や検討が足りない部分、補強すべき部分を予め把握することで企画段階からより深い検討ができ、成功の可能性が高まります。
1. はじめに
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4. ビジネス価値
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コースのおすすめポイント
■ 菰岡 真人(こもおか まさと)
KDDI株式会社出身。KDDIにおいて2002年頃より通信モジュール関連の法人向けソリューション案件をSEとして手がけ、2006年より、M2M通信モジュールのSEの責任者となる。
2016年までに宅配ロッカー、セキュリティ物流、バストラック等の商用車、住宅、電力スマートメーター等多方面かつミッションクリティカルな業界のSE経験豊富。多数の通信モジュール案件経験からM2M/IoTのビジネスモデル分析を行っている。M2M/IoTのビジネス全般、業務フロー設計及び機器開発における検討課題の解決方法に関するアドバイスを得意とする。
■ 入鹿山 剛堂(いるかやま ごうどう)
1988年:日本初の本格的グループウェア「LANWORLD」を独自に開発。
1991年:日本で最初のモバイル・グループウエア(モバイルシステム)を開発。
1999年:NTT移動通信網(株)(現NTTドコモ)入社。
2000年:大ヒットのPDA「sigmarion」を企画・開発。
2003年:世界初のスマートウォッチ「WRISTOMO」を企画・開発。
2014年:(株)入鹿山未来創造研究所設立。
日本メタデータ協議会理事。慶應義塾大学SFC研究所上席所員。
M2M導入にあたり、まず『プロトタイプ導入』が必要になります。テストマーケティングで顧客の反応をみたり、ものをみせて経営判断を仰ぐにあたっては、できるだけ費用を抑えたいところです。
そこで本実習では、比較的安価な機材やオープンソースでシステムを構築、スクリプト言語を使ってアプリケーションをプログラムする、といった、すぐ始められる気軽なプロトタイプ作成を体験します。
作成するアプリケーションはデータの収集や可視化、自動的なフィードバックと、シンプルながらアイディア次第で使い回ししやすいシナリオを選びました。
一般的にM2M機器やM2Mシステムを一から開発するには、開発工数が相当数かかります。一方、プロトタイプ開発はお客様や経営者へのデモにより市場性や導入効果の確認、開発実現性やデータの有効性の確認等を目的とするため、コストを掛けられないケースが多いのが現状です。
当コースではプロトタイプ開発手法として、Edison あるいはRaspberry Piを使用、実用的なクライアントアプリ/WebアプリをNodeRedを使って簡単に作成、センサー情報をインターネット経由でPCで見る体験を行います。 PC(WiFi搭載)は受講者にてご準備いただきます。
1. はじめに (システム全体像) 2. M2Mのための通信ネットワークの基礎
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4.プロトタイプ開発環境
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コースのおすすめポイント