「自ら学び、考え、行動する人財」を育成します



NEW  2017年10月25日

プログラミングは最大の武器だ

はじめに

皆さんはじめまして、松林です。このたび、当コラムを担当させていただくことになりました。どうぞよろしくお願いします。

Linuxを中心としたオープンソース系開発・コンサルなどを長年行ってきました。17~18年前にヴァイン・リナックス(Vine Linux) の開発に携わり始めたのがきっかけでした。もしかしたら「ああ、Vineを使ったことある。もう随分昔の話だけどね」てな方もいらっしゃるかもですね( 笑)

他には、あのインスタグラム(Instagram)、最初の2年間はひとりで日本語化を担当していました。ボランティアでの翻訳・ローカライズでしたので、残念ながらケヴィンやマイクのような億万長者にはなってませんが( 笑)彼らとのメールでのやりとりや議論は、とても楽しい思い出です

加えてここ数年、プログラミング教育系の活動や、執筆・登壇なども行っています。とはいっても、昨今のブームに乗ってエンジニアから鞍替えした( 笑)というわけでは決してありません。

子どもと大人とビジネスと

私には娘(これを書いている現在は小学四年生) がいます。そんな娘が赤ちゃんの頃から日々子育てする過程を通じて、あるいは、娘の幼稚園や小学校のお友達と(おとなげなく)一緒に遊んだりする、そんな日常を通じて、いつも強く興味を持ってきたことがあります。

子ども達がテクノロジーやサイエンスをどのように捉え、興味を持ち、接し、吸収し、活用してくれるんだろう?「消費者」から「作り手」へのスイッチは、どのように入っていくんだろう?  大人や親は、そこにどのように関われるんだろう?

そんなことを考え、試行錯誤しながら、自分なりにいろんな遊びやアクティビティを行ってきました。子どもたちから学ぶことは本当に多くて刺激になります。

同時に、学習・習得の過程においての子どもと大人の共通点、そして相違点について、いろいろ考えさせられることがありました。これって、大人の世界、ビジネスの世界でも似たようなことがあるんじゃないか? と。

仕事のギャップ、言葉のギャップ

例えば、仕事としてシステム開発をしたり、技術アドバイスを行う中で、往々にしてエンジニアと非エンジニアの間に大きく立ちはだかる溝を目にします。いわゆる「コミュニケーションギャップ」というやつですね。

どうやったらこの溝を少しでも埋められるんだろう?  エンジニアの思考法や技術的な背景を、非エンジニアにどうやったら分かりやすく伝えることができるだろう?  そして、エンジニア、非エンジニア共に、互いに歩み寄りハッピーになるにはどうしたらいいだろう?

それでなくても、ビジネスの世界に限らず、やれビッグデータだ、ディープラーニングだ、AIだ、シンギュラリティだ、といったキーワードを目にする機会が増えてきています。ややバズワードのオンパレードっぽくはありますが( 笑)、技術の進歩と革新のスピードには実際驚かされますよね。

欠かせない存在を分かりやすく

そもそも私たちは、気がつかないうちに、予想以上に日々コンピュータに囲まれた生活をしている、ってことなんです。まさに「欠かせない存在」なんです。そんなコンピュータとその周辺を理解し活用することは、子どもから大人まで全ての人に必要な新しいリテラシーだ、と断言する識者も多くいるのもうな ずけます。

折しも、2020年から義務教育課程でプログラミング教育の必修化が始まる、というニュースを昨今よく目にしますよね。これからの時代を生きる子どもたちにとっても、テクノロジーの理解と活用は無縁ではない、ということなんです。

本コラムでは、そんなコンピュータやプログラミング(教育)などにまつわるトピックを中心に、家庭で、子育てで、日常生活で、はたまた仕事の現場で、と、いろんな場面でヒントになり、活用していただきたいキーワードを、可能な限り分かりやすく、そして幅広く紹介できればと思います。

松林 弘治 / リズマニング代表
大阪大学大学院基礎工学研究科博士前期過程修了、博士後期課程中退。龍谷大学理工学部助手、レッドハット、ヴァインカーブを経て2014年12月より現職。コンサルティング、カスタムシステムの開発・構築、オープンソースに関する研究開発、書籍・原稿の執筆などを行う。Vine Linuxの開発団体Project Vine 副代表(2001年〜)。写真アプリ「インスタグラム」の日本語化に貢献。鮮文大学グローバルソフトウェア学科客員教授の他、株式会社アーテックの社外技術顧問、デジタルハリウッド大学院講義のゲスト講師も務める。著書に「子どもを億万長者にしたければプログラミングの基礎を教えなさい」(KADOKAWA)、「プログラミングは最強のビジネススキルである」(KADOKAWA)など多数。