i-Learning 株式会社アイ・ラーニング

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新入社員への最新技術研修事例:
IBMグループ様向けCAMSS研修

【CAMSSの基本】3日間コースを実施しました

現在最も注目されている技術として、Cloud、Analytics、Mobile、Social、Securityがあり、これらの5つの技術は「CAMSS」と呼ばれ、今後高い成長率が見込まれるエリアです。この「CAMSS」について、IBMグループ様の新入社員に対して、自分の言葉できちんと説明できるようになることを目的に、研修を実施しました。

【実施概要】


【研修実施レポート】

当日は、44名の新入社員が集まり、CAMSSの基本についての3日間コースがスタートしました。座学だけでなく、討議や実習、見学など飽きさせない工夫をし、新入社員の皆さんは楽しんで学んでいました。

実施内容について、サポート講師より演習タイムを中心に概要をレポートします。


■カリキュラム
 1章. CAMSS概要
 2章. Analytics
 3章. Mobile
 4章. Social
 5章. Cloud(前半/後半)
 6章. Security(前半/後半)


【 1日目 】


SoR:Systems of Record、SoE:Systems of Engagement 、SoI:Systems of Insight 、CAMSSといった概要の講義が行われました。

「SoRやSoEの例を挙げる」

概要を聞いたところで早速4人1チームで討論タイムです。
SoEの例を挙げるのは難しいだろうと思っていましたが、学生時代からスマホを使いこなしてきた世代は違いました!
スマホの画面を見つつ、「これは?」「あれは?」と具体例がどんどん出ていました。



講義はデータベースの種類から始まり、ビッグデータ、データマイニング、ビジネスアナリティクスへのトレンド、最後はWATSONの紹介です。



簡単なデータが提示され、講師の説明を聞きながらエクセルでのグラフ化や相関の算出を練習をします。次にもう少し量の多いデータを使って、独力で傾向分析にチャレンジ。その後、見つけた結果をチームで披露し合いました。さらに「他にどのようなデータを入手できればどのようなことがわかるか?」という討論をしてもらいました。ビッグデータの可能性に少し触れた気分でしょうか。



モバイルファーストやIoT、GPSといった概要の講義です。
モバイルファーストに対して「そんなの当たり前でしょ」というモバイル世代のリアクションに驚きました。PCファースト世代とは感覚が違います・・・。

ソーシャルアナリティクス、テキストマイニング、オープンデータ、O2O、オムニチャネルといったトレンドの講義。モバイルの章同様に学生時代からSNSに慣れ親しんでいる世代にはなじみ易いようです。

「モバイル端末で個人のどのような特性が分析できるか、またその際気をつけるべきこと」
抽象的なテーマに戸惑ったようでしたが、「落し物のモバイル端末を拾ったら?」というヒントで各自自分のスマホを新たな目で見つつ、「秘密の趣味がバレる」「撮った写真を他人に見られちゃう」など意見を出し合いました。

【 2日目 】

「オンプレミスでサーバー構築」

・今回初めての実機演習です。
・4人1チームで、System x のサーバー1台とノートパソコン2台を使った環境を組みます。チームの作業席にはあらかじめサーバーとモニターが置いてありましたが、ケーブルや電源、ノートパソコンなどは必要な分を取りに行くようになっています。必要なものを手分けして取りに行き、結線も分業し・・・、と自然に協力体制が築かれていきます。

・まずは System x にLinuxを導入します。System x に電源を入れた時のサーバーの音の大きさに驚く受講生の皆さん。すかさずCDをセットして、画面に答えていくと、思っていたより簡単にインストールは完了しました(今回はminimalインストール)。 だんだん、教室が暑くなってきて、サーバーが放熱することも実感したようです。
・インストール後の再起動を完了させ、いよいよログインしてコマンドの世界にチャレンジです。コマンドでネットワークを設定し、ノートパソコンから疎通テスト。
「あれ?失敗する!」
実はここで殆どのチームが失敗しました。でもガイド通りに設定したはずです。「System xの背面のネットワークポートは複数あるので、Linuxが検出した最初のポートと異なるポートにケーブルを挿しているかもしれません。」という講師からのヒントに、System xサーバーの背面を見てみると、ネットワークポートが複数ありました。(Linuxが使わない)システム管理用のネットワークポートが一番目立つ所にあるため、殆どのチームがそこに挿していました。サーバーの背面に回って差し替える人、ノートパソコンから疎通テストのコマンドを打つ人、両者の状況をみて連携役をする人など、協力しあって疎通できるポートを見つけました。(ほとんど床面まで顔を下げないと見えないところにオンボードのeth0ポートがあるのが落とし穴でしたね。)
・疎通できるようになったのでノートパソコンから、Linuxサーバーへsshで接続してみました。ローカルキーボードだけでなくノートパソコンからコマンドが打てるようになりました。1台のサーバーに、ローカルのキーボードからと2台のノートパソコンからの合計3箇所からコマンドが打てる状態になりました。
・その後Apacheを導入して簡単なページを作成し、ノートパソコンのブラウザからそのページを閲覧できるか試します。単純なテキストだけのページでしたが、自分が書いた情報がちゃんとブラウザに表示されてちょっと嬉しくなる受講生の皆さん。終了後のアンケートでも、多くの受講生が一番面白かった演習に挙げていました。



クラウド全般の講義の後、IBMのSoftLayerについての講義です



今度は、SoftLayer上でサーバー構築の実習です。

まずはノートパソコンから、SoftLayerの仮想サーバーのオーダーにチャレンジ。SoftLayerのポータル画面であれこれポチポチ選んでいって発注ボタンを押せば、5分後にはもう使える状態になって、あら簡単。
今日はここまで。

【 3日目 】


クラウド全般の講義の後、IBMのSoftLayerについての講義です。

「IBM Security Operation Center(SOC) 見学」

SOCはIBMのセキュリティ最前線です。見学者用の説明の後、映画の1シーンのようなオペレーションルームを見学。世界地図に現時点のアクセス集中の様子がモニターされていて、その地域のハッキングが思わず心配になる様子…
説明が終わった後、プレゼンターの方がボタンを操作すると、左手の曇りガラスが透明になって、オペレーションセンターの様子が見えるようになり、思わず「おおー」と驚きの声があがります。「中に受講生の皆さんの会社の先輩も沢山いらっしゃるんですよ」という説明に、「働く現場」を見るという新たな熱い視線が注がれます。



オーダーした仮想マシンに接続する方法やオーダー後にスペックを変更する方法などを習います。



・SoftLayerのポータル画面に示されたIPアドレスや認証情報を使ってノートパソコンからLinuxにssh接続。「昨日のSystem x の代わりのマシンが、クラウド上の見えないところにあるって感じ?」 ハードウェアは見えないところにありますが、やっていることはSystem xの時と同じと気が付きましたね。
・今回はApache入りのタイプ(LAMP)をオーダーしたので、Apacheは導入済み。
System x の演習のときと同じように簡単なページを作成し、ブラウザから閲覧できることを確認できました。すべてノートパソコンの画面で完結するので今一つ実感がわきにくいですが、昨日のSystem xの演習と比較しつつ、今の操作の意味を確認しあいます。



公開鍵、秘密鍵を使った安全な通信について

「公開鍵、秘密鍵を使った安全なSSL通信について、他の人に説明してみよう」
講師も2回実演してくれたので、理解できた気分になりました。ところがチームに分かれていざ説明をしようとすると、あれ?あれ?あれ? 「この秘密鍵で暗号化、受け取った側は公開鍵で復号して」「それはどっちの公開鍵?」など大混乱。きっちり理解していなかったところがぽろぽろと発見されます。お互いで補いあって、何とか皆さん形になっていきます。終了後のアンケートでも「一番、頭を使った演習」という声がたくさん寄せられました。


オンプレミスとクラウドの比較

System xとSoftLayerでほぼ同じLinuxの設定をしたので、実習での経験を基にオンプレミスとクラウドを比較しました。発表を聞いていると、初めて触ったSystem x がかなり印象深かった様子が伺えました。System x の中も見ましたしね。SoftLayerのラクラクぶりも好評でした。


CAMSSを使ったソリューションを考える

「CAMSSの5つの要素を全て含んだ新しいソリューションを提案してください」というお題は難関すぎるかと思いきや、チームで出てきたアイデアを制限時間目一杯使ってあれこれ練っていく皆さん。発表の場では楽しいアイデアが次々に発表されて、笑いの絶えない時間になりました。もしかすると新しいビジネスの芽があったかもしれません。この演習が一番面白かったという人も多かったです。



討論や実習の時間を多くとったこともあり、新入社員の皆さんは積極的な姿勢で自ら取り組んでいました。知識はもちろんのこと、サーバー構築をオンプレミスとクラウドで体験したことで、両者の違いを身をもって実感し、研修終了時には、自分の言葉でクラウドを説明できるようになっていました。



「自ら学び、考え、行動する人材」の育成

アイ・ラーニングでは、考えるだけでなく、行動できる人材を育てるために、このような討論や実習を多く取り入れた研修を多く実施しています。より実践的な人材を育成するため、受講者と講師が同じ目線でディスカッションを行い、「与える」研修から、受講生が「成長」するための研修を取り入れています。

さらに詳しい情報が知りたい方や、この研修にご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
(お客様に合わせたカスタマイズも可能です)



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